マネーフォワード ME の代わりになる家計簿アプリ:Cashful が合う人、合わない人
更新日
マネーフォワードの代わりになる家計簿アプリを探していますか?支出を自分で記録することに抵抗がなく、広告なし・銀行ログイン不要・外貨にも対応した無料プランが欲しいなら、iPhone、iPad、Mac、Apple Watch で使える家計簿アプリ Cashful を検討する価値があります。ひと言話すか、レシートを撮るだけで支出を記録できます。一方、銀行やカードの明細が自動で入ってくることを重視するなら、それができるのはマネーフォワード ME で、Cashful にはできません。このページでは、乗り換えを判断する材料として、2026年10月時点の公平な比較を紹介します。
マネーフォワード ME の優れている点
家計簿マネーフォワード ME は、日本で最もよく知られた家計簿アプリのひとつです。考え方は「自動で作る家計簿」。口座を一度連携すれば、あとはアプリが家計簿を作ってくれます。評価すべき点は率直に認めます。
- 銀行・カードとの自動連携。銀行、クレジットカード、電子マネー、ポイント、証券会社など、2,451の金融サービスと連携できます(App Store の掲載情報。2025年4月30日時点の同社調べ)。カード払いの明細が手入力なしで反映されることこそ、多くの人がこのアプリを使う一番の理由です。
- 自動の分類とレポート。取引はカテゴリに自動で分類され、予算や月次レポートも用意されています。
- 資産をひと目で把握。銀行、証券、ポイント、年金の口座が一覧で並ぶので、支出だけでなく資産全体を確認できます。
- 多くの環境で使える。iPhone、iPad、Android のアプリに加え、Windows や Mac のブラウザから Web 版も使えます。
- 多くのユーザーに支持されている。日本の App Store で174,537件の評価があり、星4.37を獲得しています。2013年の公開以来、継続的にアップデートされています。
自動連携こそが必要なら、マネーフォワード ME は有力な選択肢です。Cashful を含め、手入力型のアプリでその代わりは務まりません。
マネーフォワードの代わりが探される理由
乗り換え先を探し始めた人が「マネーフォワード 改悪」と検索することは少なくありません。これは検索する人の言葉で、このページの評価ではありません。実際に何が変わったのかを、同社が説明した理由とあわせて整理します。
- 無料で連携できる数が減った。2022年12月、無料会員が連携できるサービスは10件から4件になり、5件以上の連携にはプレミアム会員が必要になりました。理由として、運用・保守費用や API 連携費用の上昇が挙げられています。
- 料金の改定。2025年8月5日、スタンダードコースが12年ぶりに値上げされました。現在は App Store 経由で月額590円または年額6,490円、Web からのクレジットカード払いで月額540円または年額5,940円です。理由として、物価上昇や保守・API 費用が挙げられています。
- 無料版の広告と制限。無料版には広告が表示され、閲覧できるデータは過去1年分です。2024年11月にサービスがマネーフォワードホームに移管されて以降、プレミアム会員でもグループ会社のサービスや Olive に関するお知らせは表示されます。
- 円のみに対応。外貨での金額入力には対応していません。旅行や海外からの収入、ドル建ての貯金も記録したい人には不便です。
- 銀行へのアクセスとアカウント登録。利用には Money Forward ID の登録が必要です。連携方法は金融機関によって異なり、銀行の API を使う方式(暗証番号をマネーフォワード側が保持しない)と、ログイン ID とパスワードを暗号化して保存し、代わりにログインする方式があります。そもそも銀行の情報を預けたくないという人もいます。
2つ以上当てはまるなら、もっとシンプルな家計簿アプリのほうが合うかもしれません。Cashful との比較は次のとおりです。
マネーフォワード ME と Cashful の比較
| 項目 | マネーフォワード ME | Cashful |
|---|---|---|
| アプローチ | 銀行・カード連携を軸にした、自動の家計簿と資産管理 | 収入と支出をすばやく手入力で記録し、分析する |
| 銀行・カード連携 | あり(2,451サービス)。無料プランは4件まで | なし(あえて手入力) |
| 無料プラン | あり:連携4件まで、データは過去1年分、広告あり | あり:期間無制限、広告なし |
| 有料プラン | スタンダード:App Store で月額590円または年額6,490円(Web のカード払いは540円/5,940円) | Pro:日本の App Store では月額500円または年額5,000円(米国では $2.99/$29.99) |
| トライアル | プレミアムの初回登録時に無料トライアル | Pro を7日間 |
| 現金払いの記録 | 電卓キーパッド、レシート撮影 | ひと言の音声、レシート写真、電卓キーボード |
| 通貨 | 円のみ | 口座ごとに通貨を設定(無料で2つ、Pro は無制限) |
| アカウント登録 | Money Forward ID が必要 | 不要。記録はあなた自身の iCloud で同期 |
| 広告 | 無料版で表示 | なし |
| 共有 | シェアボード:2人で選んだ口座を共有(プレミアム会員がホスト) | Pro の共有スペース。招待された人は閲覧のみ |
| 対応デバイス | iPhone、iPad、Android、Web ブラウザ(Apple Watch・Mac アプリはなし) | iPhone、iPad、Apple シリコン搭載の Mac、Apple Watch |
| アプリの言語 | 日本語 | 日本語、英語など13言語 |
料金と機能は2026年10月時点で、マネーフォワード ME のヘルプセンター、App Store の掲載情報、マネーフォワードの発表に基づきます。マネーフォワードはその所有者の商標です。Cashful はマネーフォワードとは関係ありません。

マネーフォワード ME を使い続けたほうがよい人
次のいずれかに当てはまるなら、マネーフォワード ME を使い続けましょう。
- カードや銀行の支出を、何も入力せずに自動で記録したい。
- 証券口座、年金、ポイントなどの資産もまとめて管理したい。
- Android を使っている、またはブラウザで家計簿を確認したい。
- 連携したいサービスが4件以内で、無料プランで足りている。
- パートナーとシェアボードで家計を共有している。
Cashful は銀行と連携せず、資産運用の管理機能もなく、Apple デバイスでしか動作しません。上のいずれかの理由で乗り換えても、1か月以内にマネーフォワード ME に戻ることになるでしょう。
Cashful のほうが合う人
- 支出は自分で記録したい。1件ずつ書き留めるからこそ、お金の使い方に気づけるという人は少なくありません。Cashful ならそれが数秒で済みます。「ランチ 900円 現金」と話すかレシートを撮影すると、金額、カテゴリ、口座が入力され、あとは確認するだけです。iPhone で音声入力して家計簿をつける方法もご覧ください。
- 銀行のログイン情報を預けたくない。Cashful は銀行と連携せず、広告もなく、アカウント登録も不要です。記録はあなたのデバイスとあなた自身の iCloud に保存されます。銀行連携なしの家計簿アプリを選ぶ理由もご覧ください。
- 広告のない無料プランが欲しい。無料プランは期間無制限で、手入力は無制限、収入・支出・送金、口座は3つ・通貨は2つまで、iCloud 同期、ウィジェット、Siri、Apple Watch アプリが使えます。音声入力10回とレシートスキャン5回も試せます。
- 複数の通貨でお金を管理している。口座ごとに通貨を設定でき、為替レートは自分で決められ、口座間の送金も記録できます。円の口座とドルの口座を並べて管理できます。
- Apple Watch で支払う、または Mac でも確認したい。無料の Apple Watch アプリなら、レジでそのまま音声、Digital Crown、キーパッドで支出を記録できます。同じ記録は Apple シリコン搭載の Mac にも表示されます。
- 日本語でも、ほかの言語でも使いたい。Cashful は日本語を含む13言語に対応しています。
プライバシーについて正直にお伝えすると、音声入力やレシートスキャンを使う場合、テキストや写真は AI モデルで読み取るために Cashful のサーバーに送信されます。サーバーには保存されません。記録そのものは、あなたのデバイスとあなたの iCloud に保存されます。アプリを全般的に比較している段階なら、まず iPhone 家計簿アプリの選び方からどうぞ。
マネーフォワード ME から Cashful に乗り換える方法
- App Store から Cashful をインストールし、慣れるまでの数週間はマネーフォワード ME も残しておきます。
- 現金、デビットカード、貯金など、実際に支払いに使う口座を作成し、それぞれの通貨と、マネーフォワード ME に表示されている今日の残高を入力します。
- これまでの記録をどうするか決めます。今日の残高から始めるのがいちばん手早い方法です。過去の取引が CSV ファイルにあるなら、Cashful Pro は CSV を読み込めるので、7日間のトライアル中に取り込めます。なお、マネーフォワード ME の CSV ダウンロードはプレミアム会員向けの機能です。
- 実際に使うカテゴリだけを残します。大まかなカテゴリが少しあるほうが、月間サマリーが読みやすくなります。
- 1週間、支出が発生したらその場で記録します。話す、レシートを撮る、または入力する。銀行から自動で入ってくる明細はないので、カード払いも忘れずに記録しましょう。
- 自信がついたら、マネーフォワード ME のプレミアムを登録した場所(App Store または Web のカード払い)で解約します。
アプリにとらわれない全体像は、家計簿の付け方で解説しています。
よくある質問
無料で使えるマネーフォワードの代わりのアプリはありますか?
支出を自分で入力することに抵抗がなければ、Cashful には期間無制限・広告なしの無料プランがあります。iPhone、iPad、Mac、Apple Watch で使え、手入力は無制限、収入・支出・送金、口座は3つ・通貨は2つまで、iCloud 同期、Apple Watch アプリが使えます。銀行の自動連携が必要なら、マネーフォワード ME の無料プランでも4件までは連携できます。
Cashful はマネーフォワード ME のように銀行やカードと連携できますか?
いいえ。Cashful はあえて手入力にしており、銀行やカードとは連携しません。支出は音声、レシート写真、電卓キーボードで追加し、Cashful が金額、カテゴリ、口座を入力します。自動連携がマネーフォワード ME を使う理由なら、Cashful はその代わりになりません。
マネーフォワード ME から Cashful にデータを移せますか?
Cashful Pro は CSV ファイルから取引を読み込めるので、記録が CSV にあれば7日間のトライアル中に取り込めます。マネーフォワード ME の CSV ダウンロードはプレミアム会員のみの機能です。今日の口座残高から始める人も多く、その場合は数分で済みます。
マネーフォワード ME と Cashful の料金はどう違いますか?
2026年10月時点で、マネーフォワード ME のスタンダードコースは App Store 経由で月額590円または年額6,490円、Web のカード払いで月額540円または年額5,940円です。無料プランには広告が表示されます。Cashful は期間無制限・広告なしで無料で使え、Cashful Pro は日本の App Store では月額500円または年額5,000円(米国では $2.99/$29.99)で、7日間の無料トライアルがあります。
「マネーフォワード 改悪」と検索されるのは、何が変わったからですか?
主な変更は3つです。2022年12月に無料会員の連携数が10件から4件に減りました。2024年11月にサービスがマネーフォワードホームに移管され、プレミアム会員でもグループのお知らせが表示されるようになりました。2025年8月5日にはスタンダードコースが12年ぶりに値上げされ、App Store 経由で月額590円になりました。同社は物価上昇や保守・API 費用の増加を理由に挙げています。
